古澤龍

Ryu Furusawa

古澤龍

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Profile
アーティスト、サーファー
東京藝術大学絵画科油画専攻卒業、同大学の大学院映像研究科メディア映像専攻修了。現在、東京藝術大学大学院映像研究科映像博士課程在籍。
東京、千葉をベースに活動する。写真や映像などのイメージメディアに対して、時空間を組み替えるコンピューテーショナルな操作や、イメージ定着プロセス自体へのフィジカルな介在により、リアリティの条件をずらしていくような制作手法を用いる。 そこに生じるズレから、時間や空間の認識に内在する身体感覚といったテーマにフォーカスしている。
Biography
・展示
2023 古澤龍 個展 "Mid Tide" / art space kimura ASK?(東京)
2023 大原崇嘉・古澤龍 "Maneuver" / art space kimura ASK?P(東京)
2023 [ヨフ] "流れる窓、追い越す目" / art space kimura ASK?(東京)
2022 東京芸術大学 芸術情報センターオープンラボ2022「擬風景展」 / 東京芸術大学附属美術館・陳列館(東京)
2022 [ヨフ] "Paraillusion" / art space kimura ASK?(東京)
2021 [ヨフ] "2D Painting [Matière]" / コ本や honkbooks theca(東京)
2021 "斜めにのばして隙間からみる" / ソフトピア・ジャパン センタービル IAMAS Showcase(岐阜)
2020 [ヨフ] "レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年「夢の実現」展" / 代官山ヒルサイドフォーラム(東京)
2019 "芸術情報センターオープンラボ「装置とは限らない」" / 東京芸術大学附属美術館・陳列館(東京)
2019 [ヨフ] "2D Painting" / tokyo Arts and Space Hongo(東京)
2019 [ヨフ] "Eureka" / ギャラリーWater(東京)
2018 [ヨフ] "オカムラデザインスペース R 第16回企画展「Somesthetic - 身体性 -」" / オカムラショールーム(東京)
2017 [ヨフ] "助手展2017 武蔵野美術大学助手研究発表" / 武蔵野美術大学美術館(東京)
2015 "DenchuLab." / 旧平櫛田中邸(東京)
2015 "網膜思考|Retinal Thinking" / art space kimura ASK?・ASK?P(東京)
2013 "Moving Image Project vol.2 - 展示- 古澤龍「Invisible Layer#2」" / 東京芸術大学芸術情報センター(東京)
2012 "AMC Sound Project - 古澤龍「silent studio」" / 東京芸術大学芸術情報センター(東京)
2011 "Japanese Film Festival Beyond Anime : The Outer Limits"(ロンドン)
2009 "イメージフォーラムヤングパースペクティブ"(東京)
2009 "異次元の特効薬" / アートフロンティア(東京)
2008 "サスティナブルアートプロジェクト「事の場」"/ 旧平櫛田中邸(東京)
2007 "イメージフォーラムヤングパースペクティブ"(東京)

・賞
2023 やまなしメディア芸術アワード2023-2024 入選
2022 文化庁メディア芸術祭 アート部門審査員推薦作品(Waves Etude)
2021 東京藝大アートフェス2021 グランプリ・ゲスト審査員特別賞(隈研吾、佐藤卓)(Waves Etude)
2021 [ヨフ]文化庁メディア芸術祭 アート部門審査員推薦作品(ヨフ 2DPainting)
2019 One Wall photo Award 田中義久奨励賞(Flicker of Landscapes)
2014 GOOD DESIGN 賞(iOS App)

・Public Collections
2012 東京芸術大学附属美術館(Invisible Layer#1)

・iOS APP
2016 Image Mapper
2014 Audio Migratory

・Audio Works
2011 before night fades away (CD+ DVD) ”Preco Records009”
2009 Ian Hawgood/Le Mepris/RyuFurusawa(3×3CDR) ”mobeer007”

Work

Mid Tide #3
Experimental filmInstallationVideo installation

Mid Tide #3

2024
00:07:00
3 channel video, silent 48:49 seamless loop 2024年1月に開催された個展にて、古澤が2023年より取り組むMidTideシリーズの新作として発表されたものです。 この作品は千葉県南房総の海岸にて、波と岩をファインダーに捉え、およそ3時間半の光と潮の変化を記録し、その映像データを素材として、映像の時間次元を組み替えるようなデータ操作を施すことで制作した映像インスタレーションです。 映像を連続する静止画として順番に連ねると、時間方向を奥行き次元とする立体空間として表現できます。映像再生はこの立体の一断面を前から後ろへ連続的に動かすプロセスですが、本作ではこの単線的な軌道から意図的に逸脱させ、自由に旋回させています。ここで扱う時間は我々が普段体験する時間とは異なります。ここで扱う時間は通常の体験とは異なり、被写体である波だけが形と動きを保ち、時間の流れを指し示します。潮汐の変化がいつのまにか風景を一変させるように、本作は見る人の時間と空間の知覚を静かに侵食していきます。 本作は映像メディアの伝統的な時間表現をデジタル手法で再解釈し、映像の視覚体験の新たな可能性を探求するものです。
柴田聡子「雑感」
Music videoMV

柴田聡子「雑感」

2022
00:05:02
アーティストコレクティブのヨフが作品制作において重視してきた「虚実を横断させる視覚経験」を、映像制作工程(映像撮影→ポストプロダクション)へ適応させる方法論を探りながら、アイディアを練っていきました。実際には、ワンカットロングショットによる撮影と、ポスプロでの時間軸の操作により制作しています。 ワンカットの撮影ではサビの間、紙吹雪が舞い落ちる中、柴田聡子さんだけピタッと静止し続けることが、このMVのアイディア実現の条件へつながっています。ポスプロにて部分ごとに細かな時間軸の操作を施すことで、静止する柴田さんに変化はなくとも、周囲でパラパラと落下していた紙吹雪だけが、逆行したり、画面の中心に吸い込まれるような動きや、極度に圧縮されノイズのように変質するなど、様々な振る舞いが作り出されます。このような静と動の対比によるリアリティの歪みを演出のベースとしました。 さらに中盤では、柴田さんの画角を固定したままカメラを動かすことで、背景までもグニャりと歪ませ、キラキラと舞い落ちる紙片が曲の展開と相まり、どこか銀河の果てのような非現実的な世界観を醸し出す印象的なシーンとなっています。

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